前回の記事ではつみたてNISAとiDeCo始めるならどちらからがいいか。
という記事を書きました。
これから投資をスタートする方はつみたてNISAから始めるのがおすすめなのですが、
ではiDecoはどんな場合に取り組むべきなのか、
iDecoが向いている人、向かない人について考えていきたいと思います。
まず向いている人はこんな人です
・公務員
・高収入
・自営業
逆に向かない方はこんな人です
・専業主婦
・20代
・50代
・貯蓄に余裕がない
では向いている人から考えてみましょう!
公務員
公務員といえば安定していて恵まれた環境で仕事をしているというイメージを持つ人が多いもしれません。
ですが最近は厳しい状況に追い込まれているようです。
というのもここ数年で退職金水準の引き下げがされているようなのです。
公務員の賃金は民間と格差が生じないように常に比較をされています。
2012年から公務員の退職金が高すぎると指摘がありそこから法律ができ、
国家公務員の退職金が段階的に引き下げられています。
モデルケースで400万も引き下げられているようで、
この流れは国家公務員だけでなく、
地方公務員にも広まってきているようです。
退職金がたくさんもらえるというイメージの公務員ですが、
今後はさらに法改正などで退職金がすくなるなる可能性は大いにあります。
そうなると公務員でも老後資金を自分で準備する必要が出てくるかもしてません。
そこでiDecoが活躍します。
退職金が少なくなると言っても公務員は雇用が守られていて収入は安定しています。
将来の収入の見込みがはっきりしている方は
家計のやりくりがしやすいので貯蓄も貯めやすい傾向にあります。
公務員の場合iDecoで拠出できる上限額は月で12,000円です。
年間144,000円で22歳から60歳までで5,472,00円になります。
税率が20%と仮定すると1,094,400円の税金を減らすことができるので、
400万には届きませんが、
今後減らされるかもしれない退職金を取り返すという意味でも、
やらない手はないでしょう!
高収入の人
次に向いている人は高収入の方です。
iDecoは税率が高い人ほど恩恵を受けられる制度なので、
給料を多くもらっていて所得税率が高い人はより節税効果が出ます。
例えば会社員で
年収1000万円で課税所得が600万の人。
年収が300万円で課税所得が120万の人。
両者を比べて見ると、会社員なので月の掛け金は23,000円とします。
年間で276,000円です。
課税所得が600万円であれば所得税率は20%、住民税は10%なので、
30%の税金がかかることになります。
iDecoの掛け金にこの税率をかけるといくら節税できたのかが分かります。
276,000円×30%=82,800円
年収が300万円で課税所得が120万の人の場合は、
所得税率が5%、住民税が10%なので合15%すると
276,000円×15%=41,400円
節税効果が倍違うことになります。
ですので収入が高い人ほどiDecoを活用した方がいいということになります。
自営業の方
次にiDeCoに向いている人は自営業やフリーランスの方です。
自営業の方は厚生年金に加入できないので老後国からもらえる公的年金が
保険料をマックス支払っていても最大でも年間78万円です。
さすがに年間78万円では生活できませんし、
会社員の方とは違い退職金もないので一層、老後の生活資金の準備は必須になってくるかと思います。
公的年金が会社員よりも少ないため、
自営業者の方はiDecoの掛け金が会社員の方よりも多く月68000円かけられます。
年間816,000円拠出できるので節税効果も大きい上に、
それだけ積立投資をすることができたら老後には相当な資産額になることが期待できます。
68000円を30年間、利回り5%で運用できると、
できればの話で68000円をコンスタントに積み立てるには、
相当事業が安定していないと難しいと思いすが、
仮にできればこれだけの資産額になっているということです。
さらにiDecoは退職所得控除があり受け取る際にも優遇されるので、
退職金がない自営業の方にはぴったりの制度と言えます。
ただ僕も店を経営していたのでわかるのですが、
毎月利益にばらつきがあり、収入もその時によって違う自営業者の方が多いのではないのかと思います。
コロナのような状況下では事業の存続すら危うい方もいると思います。
いつ何があるか分からないのが自営業なので、
ご自身の事業の安定性を考えて上手に活用しましょう。
自営業の方にとってiDecoはぴったりのありがたい制度にもなり得ますが、
60歳まで引き出せないので、手元にお金が必要な時に使えず
状況次第では逆に自分の首を締めてしまうことにもなりかねないので注意が必要ですね。
では次からはiDecoが向いていない人を見ていきましょう。
専業主婦
上でも話をしてきた通りiDecoは税金を多く払っている人がより優遇される制度です。
専業主婦で夫の扶養に入っている場合、
そもそも税金を払っていないので、
iDecoの税制優遇を受けることができません。
運用時の税金は非課税になりますが、
手数料は普通にかかりますし60歳までの資金拘束があります。
それでしたら主婦の方はiDecoよりもつみたてNISAを選ぶべきでしょう!
20代の方
次に20代の方です。絶対にiDecoが向かないということもありませんが、
20代特に前半はまず収入がそれほど多くなかったり、
生活防衛資金が準備できていない人の方が大半なのではないでしょうか?
投資をする基盤が整っていないことが多いと思いますので、
それでしたらiDecoをやるよりも、
自己投資にお金をかけて収入を上げることが優先だと思います。
例えば、資格をとって給料が上がる会社ならば資格を取るのもいいと思いますし、
副業にチャレンジして収入の柱を1つ増やすことにお金と時間を使う方が有意義なのではないかと僕は思います。
20代から資産運用興味をもち取り組もうとする姿勢はとても素晴らしいと思いますが、
収入を増やして投資に使えるお金を増やすことで、さらに運用が効果的になりますので、
まずは収入を上げることに意識を向けましょう。
貯蓄に余裕がない方
最後に貯蓄に余裕がない方です。
最低限の生活防衛資金が確保できていない方は、
投資、特にiDecoには手を出さない方がいいでしょう。
これはどんな方にも当てはまるのですが、
高収入であっても、自営業であっても、会社員であっても、
貯蓄ができていない方は60歳まで資金拘束されてしますiDecoは向かないので、
まずは貯蓄、生活防衛資金を貯めることを意識しましょう!
iDecoでなくてもつみたてNISAでも言えることですが、
貯蓄ができた上で余裕が出てきたら投資に取り組みましょう!
ということ、iDecoに向く人、向かない人についてお伝えしました。
自分の状況をしっかり把握してからiDecoを始めましょう!
本日もありがとうございました!
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